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◎俳談

◎俳談
 【即かず離れず】
◆捻子まけば動くヒコーキ沖縄忌 毎日俳談3席
  正規軍より一般人の方が犠牲が多かったという沖縄忌は6月23日。沖縄軍司令官が摩文仁岬で自決した日だ。戦没者20万人。激烈な地上戦であり、俳句では終戦日、開戦日などと並ぶ戦争関連の季語となっている。その難しい季語とどう向き合うかだが、沖縄戦が哀れだとか、凄まじいとか直接的に沖縄忌を形容しない。ひたすら間接的に哀しさを表現する。そしてそこはかとなく連想させる。掲句は昔あったブリキのヒコーキで戦争を連想させる。次の句は棒きれが流れ着くという表現で、海の向こうの沖縄を連想させた。
◆沖縄忌棒きれ一つ流れ着く 朝日俳談入選
 人の忌の句も全く同様な手法をとる。
 ◆浅酌をして大石忌過ごしけり 日経俳談入選
 浅酌という粋な言葉で粋な大石良雄(内蔵助)を詠んだ。

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