SSブログ

白鵬翔とのショートメール!

白鵬翔とのショートメール!
「続 大相撲ちょっと聞けない、内緒の噺(はなし)」 
安保政策研究会理事長 浅野勝人

夏場所  両国国技館 (2017/5月14日~28日)

休場明けの白鵬、再起をかける試練の場所が開幕。
世の中「稀勢の里」一色。稀勢の里人気で連日満員御礼。
横綱・稀勢の里、怪我を押して出場。今場所は休んで完治してから復帰が望ましいが、3場所連続優勝を運命図けられた横綱の面目にかけて土俵に上がる。切ない思いがするが、白鵬が何度となく体験しながら潜り抜けてきた横綱の宿命(さだめ)。

初日前夜(5月13日)
「初心に返って、初土俵を想い出して、力を出し切ってください。浅野勝人」
初日(5月14日)
「ケガは日に日によくなってきています。もう大丈夫です。
欲を出さずに黙々と頑張ります。白鵬翔」

5日目(5月18日)
白鵬 上手投げ 御嶽海
「今日の取組(御嶽海)が前半の“山”と思っていた。完璧でした。一気にいける。但し油断大敵! 浅野勝人」

白鵬、全勝で中日折り返し。日馬富士も全勝。大関昇進確実の関脇・高安1敗。手負いの稀勢の里2敗。良く踏ん張っている。いよいよ後半戦。

5月22日 
「取組は日に日に充実一途。全盛期のレベルに達してきました。
再起をかけた今場所はゆずれない。優勝しかない。加油!浅野勝人」
5月22日
「もとよりその覚悟です。白鵬翔」

10日目(5月23日)
白鵬 寄り倒し 高安
5月23日
「中盤のヤマ(高安)に完勝。安堵。終盤の要注意は照ノ富士。浅野勝人」

・・・支度部屋で息を整えると、「(高安との一戦で)久しぶりに頭を付けたんじゃないか」と、笑った。春場所前には自ら田子ノ浦部屋に出向き、稀勢の里ではなく、「高安めあて」と公言してぶつかった。一門の違う二所ノ関の連合稽古にまで足を運び、高安を指名した。
 もちろん、その実力を認めているからこそ、この日の取組後、大関昇進前の照ノ富士、豪栄道と比較した上で、「(高安は)その中でも一番(大関に)近いのは間違いない。また出直してこい・・・」と発破をかけた。
 上の番付をめざす力士の「壁になる」ことが横綱の役目だという。
一年ぶりの賜杯へ充実の内容で終盤戦を迎える。(朝日新聞、岩佐友)

よく書けている解説記事です。かねて、実力を備えた若い日本人力士の台頭を待ち望んでいた白鵬は、やっと現れた高安に「大関になって、さらに厳しい稽古を積んで出直してこい。そして、オレに勝て」と心の中で叫んだのです。

14日目 (5月27日)
白鵬 寄り切り 照ノ富士
白鵬翔、早々と38回目の優勝。
5月27日
「初優勝の時よりうれしいでしょう。見事な再起の場所でした。
おめでとう! 何度でも言いたい。浅野勝人」

夏場所、千秋楽。(5月28日)
白鵬 寄り切り 日馬富士
白鵬翔、全勝優勝13回を記録。
型をもって、型にこだわらない奥義を一歩深める。
前人未踏の努力に感服!

5月29日
「改めて存在の大きさを世間に示したのは爽快!
大相撲は白鵬翔なしには成り立たないことを再認識させて痛快!浅野勝人」
6月6日
「おはようございます。昨日、里帰り。
場所中、的確な励ましと勇気づけのメールをありがとうございました。
1年ぶりに優勝して本当に良かったです。また名古屋を頑張ります。白鵬翔」
「メール有り難う。絶対に負けられない場所を全勝優勝するには心技一体の並はずれた能力が求められます。それを見事に示しました。
次の名古屋場所では“型をもって、型にこだわらない白鵬流奥義”をさらに進化させるよう期待しています。
モンゴルの大地で英気を養ってください。浅野勝人」

名古屋場所 (2017/7月9日 ~ 3日)

初日、前夜(7月8日) 
「一日、一日、全力で取り組めば、おのずと結果はついてくる。浅野勝人」
「その心づもりでがんばります。白鵬翔」

7日目(7月15日)
「連日、勝つにはどうしたらいいか、頭を使った変幻自在の取り口。“ 頭の相撲 ”を安心して観ています。
ところで、著書『宿命ある人々』― 第3章:大相撲、ちょっと聞けない、ないしょの噺 ― の反響がすこぶる良好。
多くの人が白鵬翔の思慮深い人柄に触れて、相撲が強いだけではない、思いやりのあるやさしい人間性に感動しています。浅野勝人」

「宿命ある人々」の読後感余話。
かつて、偶然知り合って何度か食事を共にすることになったモンゴルの女性三人との雑談は、どこか不思議な話が多かった。
草原でオオカミと眼が合うと出世する。一族に幸運がもたらされる。実際そういう体験はままあるのだそうです。
白鵬が連勝した時、随分前のインタビューで、「この前、帰国した折にオオカミと道で出会って目が合ったから」と優勝の理由についてオオカミの話をしたのを覚えています。なんだかとてもいい話です。(中曽根康弘事務所、井出廉子)

中日(7月16日) 白鵬 ただ一人、全勝で折り返し。
白鵬 すくい投げ 宇良
横綱と初顔合わせの小兵、宇良:土俵の横綱はオーラが凄かった。自分は力を出し切ったが、やはり横綱は強かった。
横綱:宇良をウラ返したね(横転) 壁になれてよかった。

7月16日
「 たのしく相撲を取っています。白鵬翔 」
7月16日
「なによりです。どんな相手にも手加減は禁物。
横綱には、常に力を出し切った姿が求められます。浅野勝人」

11日目(7月19日)
今日の一番に勝てば、魁皇の通算最多勝利1047勝(700敗)に並びます。

御嶽海 寄り切り 白鵬
白鵬、敗北に館内に座布団が舞う。
御嶽海:横綱はいつもと違う感じがした。すごく緊張していたから隙ができたのかな。

7月20日
「(緊張して思うように動けずに負けたのは)人間らしくていい。平常心、平常心! 浅野勝人」

13日目(7月21日)
白鵬 押し倒し 高安
通算勝利1048勝(219敗)新記録達成。魁皇より42場所早い。
NHKのインタビューに白鵬:稽古で身体(からだ)をいじめ抜いたのがこの結果。相撲は奥が深い。

7月21日
「大相撲の記録をことごとく塗り替えました。
努力の積み重ねの結晶に頭が下がります。
明日からは、果てしない自分との闘いが待っています。己(おのれ)との対決ほど険しい道はありません。心の安穏を祈ります。浅野勝人」
(2017/7月21日  元内閣官房副長官)

浅野勝人著「宿命ある人々」(時評社)第3章 白鵬翔とチンギス・ハーン「ちょっと聞けない、ないしょの噺」続編

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。