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◎石破の仕掛けは“無理筋”だ

◎石破の仕掛けは“無理筋”だ
  地方党員票でも“劣勢”の可能性
 オリンピックの始祖クーベルタンではないが、元自民党幹事長石破茂も「参加することに意義がある」のか。9月7日告示、20日投開票予定の総裁選が岸田文雄の不出馬宣言で、自民党総裁・安倍晋三と石破の一騎打ちとなる。一騎打ちと言っても、国会議員票はもちろん地方議員票も大勢は安倍支持であり、石破が大逆転を起こす可能性はゼロだ。石破は次につなげる狙いだが、次は安倍の支持を得るであろう岸田が圧倒的に有利であり、石破への展望は開けない。要するに石破は“無理筋”の仕掛けをしようとしているのだろう。一方、女だてらに出馬への意欲を見せる野田聖子は、推薦人もままならずもともと無理。
 焦点は最近3回行われた安倍・岸田会談だ。特に23日夜のすぐにばれた“極秘会談” が岸田不出馬の決め手となったのだろう。自民党内ではこの場で3年後の禅譲を自民党総裁・安倍晋三がほのめかしたとの噂があるが、疑わしい。そもそも首相が禅譲を明言した例は過去にも少ない。よく知られている例は1946年敗戦後の占領下で鳩山一郎から吉田茂の間で政権移譲の約束が交わされた例がある。有名なのは福田赳夫と大平正芳による いわゆる「大福密約」だ。禅譲約束が少ないのは首相が禅譲をいったん表明してしまったら、政治は次に向かって動き始めてしまうからだ。まだ3年も任期があるのに、安倍が自らの手足を縛ることはあり得ない。
 ただここで岸田が「出馬せず」を選択したことは、ポスト安倍の総裁候補としての道を開いたことは確かだ。自民党内の大勢はそう見ている。出馬すれば、安倍に敗退して「非主流派」への転落が不可避であり、選択はそれしかなかったにせよ、結果としては安倍に「恩を売る」ことになるからだ。また岸田が地方選で石破に負けて、3位になる場合もあり得るし、これもまずい選択だ。3位では将来への弾みになりにくいからだ。岸田派内では不出馬について侃々諤々(かんかんがくがく)の賛否両論があったが、結果的には派閥の結束を優先しつつ安倍支持しか方途はなかった。岸田は次の総裁選で細田、麻生、二階3派の支持を得る戦略を選択したのだろう。
 自民党総裁選挙は新規定により国会議員票405票と党員票も同じ405票で争われる。安倍支持は第1派閥の細田派(94人)、第2派閥の麻生派(59人)、第4派閥の岸田派(48人)、第5派閥の二階派(44人)が明確にしつつある。これに石原派や谷垣グループも大勢が支持して300票を超える圧倒的な多数を形成しようとしている。態度表明が遅れている竹下派も、安倍支持の幹部が多く大勢は安倍に回るだろう。 
 これに対して石破派は2015年に旗揚げしたときは、石破を含めて20人であったが、それ以来増えていないのである。立候補するには本人を除いて20人の推薦人が必要だが、誰か派閥以外から引っ張り込まないと立候補できない。今後石破は必死の勧誘をする方針だが、推薦人の数が確保出来ても議員票で優位に立つ可能性はゼロだ。石破としては、負けを承知で「3年後」につなげるための総裁選と位置づけざるを得ないのだ。
 焦点は地方票の動向に絞られる。来年は統一地方選挙と参院選が行われる年であり、地方党員にとっても、誰を選挙の顔の総裁にするかが重要となる。今回も地方票がどの程度石破に向かうかが興味深いところだ。2012年の総裁選では石破が党員票165票を獲得して、87票の安倍の心胆を寒からしめた。安倍が議員票で押し返して総裁に選出された。従って石破は、夢よもう一度とばかりにこのところ地方行脚を活発化している。目の付け所は悪くはないが、地方党員が前回のように石破を支持するかと言えば、ことはそう簡単ではない。地方党員は選挙を意識して、物心両面での支援を党執行部に求める傾向があるのだ。安倍だけでなく、党幹部や派閥首脳の応援が必要となるのであり、これは政権側が強い。石破は一人で孤立気味だ。したがって、石破が地方票に突破口を求めても、実情はそう簡単ではない。石破は国会議員票でも地方党員票でも劣勢を余儀なくされているのだ。こうして由井正雪の変ならぬ「石破の変」は、「安倍幕藩体制」を揺るがすほどの事態に陥ることはあり得ず、安倍政権は9月の自民党総裁選で3選すれば来年2月に吉田茂、20年8月に佐藤栄作をそれぞれ抜いて超長期政権となる流れだ。
◎俳談
【扇風機と冷房】
 酷暑はどうしても冷房と扇風機にお世話になる。蒸し暑い夜は冷房を一時間で止まるようにして、扇風機を一晩中天井に向けてつけておく。私の場合はこれでぐっすり眠れる。扇風機も冷房も季語の歴史から見ればまだ新しい。従って人口に膾炙(かいしゃ)した名句はないが、さすがに岡本眸あたりに作らせると
冷房車大河に沿ひてすぐ離る
である。炎天下を走る冷房車の快適さを見事に詠んでいる。筆者は一仕事終えると猫と遊ぶ。
さて猫とゆるゆるしよう冷房下  杉の子
といった具合だ。
扇風機の場合の名句は
卓布(たくふ)吹きやがてわれ吹き扇風機  星野立子
であろうか。静かに扇風機が首を回している様子が浮かぶ。
筆者が毎日俳談の年間大賞をもらったのが
丈夫なり妻と昭和の扇風機  
丈夫な妻と昭和時代から使っている扇風機を詠んだ。いまやアンチークの扇風機だが、愛着を感じて電気屋で一部直してもらって使っている。最初は「今もあり妻と昭和の扇風機」としたが、恐れ多いので直した。
山荘の天井高く扇風機 産経俳壇入選
昔、上高地のホテルで詠んだ。

横綱つぶした“ 横審の大罪 ”

横綱つぶした“ 横審の大罪 ”
安保政策研究会理事長 浅野勝人

大相撲名古屋場所は、3横綱と今が旬の大関を欠いた寂しい土俵となりました。在位の横綱全員休場は19年ぶりのことだそうです。
初日から3勝した白鵬は、右膝を痛めて4日目から休場。鶴竜は右肱の故障で7日目から休場。左肩痛の稀勢の里は連続全休で次の9月・秋場所、土俵に上がれなければ引退。優勝最有力候補だった大関・栃ノ心は古傷が再発して7日目、無念の休場。残った力士のなかでは実力トップの関脇・御嶽海が順当に初優勝しました。但し、休場前の3横綱、大関とは対戦していません。

去年の九州場所(2017/11月)で40回目の優勝をした横綱・白鵬に対するバッシングが集中して以来のことです。
明けて1月、初場所を控え、私の著書「宿命ある人々 ― 第3章、白鵬翔とチンギス・ハーン」を読んで、白鵬とのショートメールのやり取りを知った友人、知人から、
☆横綱審議委員長の「横綱の張り手、かち上げは見苦しい。見たくない」という白鵬に当てつけた発言は許容できない。まるで相撲規則で禁じられている違反をしているような誤解を招く。横綱の使命は勝つことにある。品格にこだわって負け続けるのが立派な横綱か、堂々と荒ワザを駆使して勝ち続けるのが真の横綱か、横審に惑わされないよう本人に伝えてください。
☆強烈な張り手を食ったり、立ち合いにガツンとかち上げられると思うような相撲が取れない、と泣き言をいうのは関取ではありません。それに勝るワザを磨いて勝ち上がるのが力士です。横審発の雑音は無視して、ガンガンかち上げて勝負に集中するよう申してください。
そのほか多数。

「張り手、かち上げ、本場所はやめます。頑張ります。白鵬翔」(1月8日、ショートメール)
1月14日が初日の初場所。3日目、4日目、白鵬連敗。左足親指を捻(ひね)って5日目から休場。こんな姿は見たことない。
「自らの相撲に迷いが生じています。
場所前、『かち上げ』『張り手』は技(わざ)のひとつ。それに負ける力士が未熟と申しました。横綱から封印すると聞かされ、意思は尊重しますが、迷いを払しょくするには封印解除を含めて一切白紙で、勝負師の真の勇気を求めてください。浅野勝人」(1月18日)

3月春場所(全休)、5月・夏場所と不振続き。
満を持しての7月・名古屋場所。
ところが「白・稀 時代」を期待された稀勢の里は引き続き全休。白鵬はしゃにむに3連勝したものの、ケガをして休場。頼みの鶴竜、横綱に代わって場所を引っ張るはずの栃ノ心まで故障で休場。とりわけ3横綱の休場には、勝つための焦りと無理がケガに連動していると思えてなりません。勝負に徹することを無意識に躊躇させる“ 横審 ”の見えざる圧力が在るのではないでしょうか。

6日目、カド番大関・豪栄道は立ち合い左を張って阿炎の出足を止め、有利な体勢から横転させました。久しぶりに強い大関の取り口を見せてくれました。
期待の遠藤は、終盤、右から張り手を食い、翌日は左から張られて瞬時に土俵の外へ突き飛ばされて優勝戦線から脱落しました。
貴景勝のパチッと響く張り手は効き目があります。先輩力士だろうが誰彼かまわず張って出るのがいい。
14日目、千代大龍はモンゴル出身の小結・玉鷲を強烈にかち上げて、ウランバートルまでふっ飛ばしました。
「張り手」「かち上げ」ともに有効且つ貴重なワザです。

横綱が「張り手」「かち上げ」を技として使うのは悪いことでしょうか。
特に、年月をかけて最高位まで上り詰めた横綱は、おのずと幕内力士の平均年齢を上回ります。アスリートは年令と共にやって来る体力の衰えを技の開発と錬磨でしのぎます。あの努力の人・イチロー選手でさえ、歳にはかないません。
自らの年令の限界を補うために磨いた横綱の技を“ 横綱審議委員長 ”に封じる権利があるとは思わない。どうしてもダメというのなら、相撲規則を変えて、「張り手」「かち上げは」を48手の技から除外して、禁止したらいい。横審さん、冷静に考え直してみたらいかがでしょう。(元内閣官房副長官)

◎石破の仕掛けは“無理筋”だ

◎石破の仕掛けは“無理筋”だ
  地方党員票でも“劣勢”の可能性
 オリンピックの始祖クーベルタンではないが、元自民党幹事長石破茂も「参加することに意義がある」のか。9月7日告示、20日投開票予定の総裁選が岸田文雄の不出馬宣言で、自民党総裁・安倍晋三と石破の一騎打ちとなる。一騎打ちと言っても、国会議員票はもちろん地方議員票も大勢は安倍支持であり、石破が大逆転を起こす可能性はゼロだ。石破は次につなげる狙いだが、次は安倍の支持を得るであろう岸田が圧倒的に有利であり、石破への展望は開けない。要するに石破は“無理筋”の仕掛けをしようとしているのだろう。一方、女だてらに出馬への意欲を見せる野田聖子は、推薦人もままならずもともと無理。
 焦点は最近3回行われた安倍・岸田会談だ。特に23日夜のすぐにばれた“極秘会談” が岸田不出馬の決め手となったのだろう。自民党内ではこの場で3年後の禅譲を自民党総裁・安倍晋三がほのめかしたとの噂があるが、疑わしい。そもそも首相が禅譲を明言した例は過去にも少ない。よく知られている例は1946年敗戦後の占領下で鳩山一郎から吉田茂の間で政権移譲の約束が交わされた例がある。有名なのは福田赳夫と大平正芳による いわゆる「大福密約」だ。禅譲約束が少ないのは首相が禅譲をいったん表明してしまったら、政治は次に向かって動き始めてしまうからだ。まだ3年も任期があるのに、安倍が自らの手足を縛ることはあり得ない。
 ただここで岸田が「出馬せず」を選択したことは、ポスト安倍の総裁候補としての道を開いたことは確かだ。自民党内の大勢はそう見ている。出馬すれば、安倍に敗退して「非主流派」への転落が不可避であり、選択はそれしかなかったにせよ、結果としては安倍に「恩を売る」ことになるからだ。また岸田が地方選で石破に負けて、3位になる場合もあり得るし、これもまずい選択だ。3位では将来への弾みになりにくいからだ。岸田派内では不出馬について侃々諤々(かんかんがくがく)の賛否両論があったが、結果的には派閥の結束を優先しつつ安倍支持しか方途はなかった。岸田は次の総裁選で細田、麻生、二階3派の支持を得る戦略を選択したのだろう。
 自民党総裁選挙は新規定により国会議員票405票と党員票も同じ405票で争われる。安倍支持は第1派閥の細田派(94人)、第2派閥の麻生派(59人)、第4派閥の岸田派(48人)、第5派閥の二階派(44人)が明確にしつつある。これに石原派や谷垣グループも大勢が支持して300票を超える圧倒的な多数を形成しようとしている。態度表明が遅れている竹下派も、安倍支持の幹部が多く大勢は安倍に回るだろう。 
 これに対して石破派は2015年に旗揚げしたときは、石破を含めて20人であったが、それ以来増えていないのである。立候補するには本人を除いて20人の推薦人が必要だが、誰か派閥以外から引っ張り込まないと立候補できない。今後石破は必死の勧誘をする方針だが、推薦人の数が確保出来ても議員票で優位に立つ可能性はゼロだ。石破としては、負けを承知で「3年後」につなげるための総裁選と位置づけざるを得ないのだ。
 焦点は地方票の動向に絞られる。来年は統一地方選挙と参院選が行われる年であり、地方党員にとっても、誰を選挙の顔の総裁にするかが重要となる。今回も地方票がどの程度石破に向かうかが興味深いところだ。2012年の総裁選では石破が党員票165票を獲得して、87票の安倍の心胆を寒からしめた。安倍が議員票で押し返して総裁に選出された。従って石破は、夢よもう一度とばかりにこのところ地方行脚を活発化している。目の付け所は悪くはないが、地方党員が前回のように石破を支持するかと言えば、ことはそう簡単ではない。地方党員は選挙を意識して、物心両面での支援を党執行部に求める傾向があるのだ。安倍だけでなく、党幹部や派閥首脳の応援が必要となるのであり、これは政権側が強い。石破は一人で孤立気味だ。したがって、石破が地方票に突破口を求めても、実情はそう簡単ではない。石破は国会議員票でも地方党員票でも劣勢を余儀なくされているのだ。こうして由井正雪の変ならぬ「石破の変」は、「安倍幕藩体制」を揺るがすほどの事態に陥ることはあり得ず、安倍政権は9月の自民党総裁選で3選すれば来年2月に吉田茂、20年8月に佐藤栄作をそれぞれ抜いて超長期政権となる流れだ。
◎俳談
【扇風機と冷房】
 酷暑はどうしても冷房と扇風機にお世話になる。蒸し暑い夜は冷房を一時間で止まるようにして、扇風機を一晩中天井に向けてつけておく。私の場合はこれでぐっすり眠れる。扇風機も冷房も季語の歴史から見ればまだ新しい。従って人口に膾炙(かいしゃ)した名句はないが、さすがに岡本眸あたりに作らせると
冷房車大河に沿ひてすぐ離る
である。炎天下を走る冷房車の快適さを見事に詠んでいる。筆者は一仕事終えると猫と遊ぶ。
さて猫とゆるゆるしよう冷房下  杉の子
といった具合だ。
扇風機の場合の名句は
卓布(たくふ)吹きやがてわれ吹き扇風機  星野立子
であろうか。静かに扇風機が首を回している様子が浮かぶ。
筆者が毎日俳談の年間大賞をもらったのが
丈夫なり妻と昭和の扇風機  
丈夫な妻と昭和時代から使っている扇風機を詠んだ。いまやアンチークの扇風機だが、愛着を感じて電気屋で一部直してもらって使っている。最初は「今もあり妻と昭和の扇風機」としたが、恐れ多いので直した。
山荘の天井高く扇風機 産経俳壇入選
昔、上高地のホテルで詠んだ。

◎“老人性血気”にはやる小沢と小泉

◎“老人性血気”にはやる小沢と小泉
  「原発ゼロ」で結託、しらける自民内
 真夏と言えば怪談話だが、最近永田町の柳の影から夜な夜な「政権交代だぞ~」という幽霊が現れるようだ。あの懐かしい仕掛け人二人だ。一人は「変人」と呼ばれる元首相の小泉純一郎。他の一人はいまや「政権交代の権化」ともいえる自由党代表小沢一郎だ。この“小・小コンビ”は、全く波風が立たない政界に、これもとっくに忘れ去られている「原発ゼロ」を合い言葉に政権交代を目指して結託している。首相・安倍晋三の足をなんとしてでも引っ張りたい朝日はこの動きをとらえてはやし立てるが、野党はおろかな低俗民放ですら無視。とても政権揺さぶりの“うねり”など、生ずる気配もない。
 小沢、小泉の両人とも共通した特性がある。年を取っても若い頃が忘れられず「血が騒ぐ」のだ。政治家の発想の原点などは単純なもので、小泉は安倍が、政治の師でもある自分の在任期間である1981日を5月に抜き、9月の自民党総裁選で3選すれば来年2月に吉田茂、20年8月に佐藤栄作をそれぞれ抜く超長期政権となる流れとなっているのが口惜しくてたまらないかのように見える。小沢は何が何でも政局化の人だ。
  その小沢と小泉が“小・小コンビ”でくっついたのだから、政界は面白い。小沢は16日、東京都内で開かれた自らが主宰する政治塾で講演し、「野党が政権の受け皿を形成しなければ、いつまでも安倍政権、一強多弱の状況が続く」と述べた。さらに小沢は15日に政治塾で講師を務めた小泉と、同日夜に会食したことも紹介。小泉が「野党が一つになって『原発ゼロ』で勝負すれば必ず選挙で勝てる」と発言し、小沢は「その通りだ」と応じたという“陰謀”を明らかにした。
 反安倍の“野合”も勝手だが、安倍にはなかなか隙が見つからない。2012年以降の安倍政権は、戦後日本政治史の中でも珍しい強靱(きょうじん)性」を発揮しており、小沢や小泉も突くに付けないのが実態なのであろう。だから仏壇の奥からはたきをかけて原発ゼロなどと言うキャッチフレーズを持ち出さざるを得ないのだ。しかし、いまやマスコミは原発ゼロなどには新鮮味を感じない。2011年の福島原発の事故は、日本の科学技術力によって「沈静化」されたのであり、小沢や小泉が“血気”にはやっても、朝日以外のマスコミは乗らないのだ。
 朝日は16日付けの記事で「小沢氏増す存在感」「3度目の政権交代へ最後の挑戦」となりふり構わぬ“よいしょ”を小沢に送った。「小沢氏が約50年に及ぶ政治家人生でめざした政治主導の一つの帰結が、この政治状況だけに舌鋒(ぜっぽう)は鋭い」だそうだが、この政治状況とは何か。政権が揺らいでほしいのは分かるが、意味不明の浅薄な表現では読者は戸惑う。さらに朝日は「参院選を1年後に控えて意識するのは、第1次安倍内閣の退陣の引き金になった07年参院選だ。民主党を率いて年金記録問題などの政権不祥事を追及し、民主単独で60議席を得た。対する自民は37。衆参の多数派が異なるねじれ状態に持ち込み、政権交代の素地をつくった」だそうだ。この表現の根幹にあるのは来年の参院選への特異な期待であって、公正な選挙情勢や政治状況の分析ではない。
 政権を野党やマスコミが突くには経済状況の悪化が一番だが、官房長官・菅義偉がいみじくも「ようやくデフレでない状況まで日本の経済を築き上げることができた」と発言しているとおり、今日本経済は戦後まれに見る活況を呈しているのであり、経済状況につけいる隙はない。小沢や小泉が“老人性血気”にはやっても、自民党内はよほどの偏屈しか付いてゆかないのだ。自民党総裁に誰がふさわしいかという朝日の調査をみれば、国民の空気は一目瞭然だ。安倍が28%でトップ、石破23%、野田7%、岸田5%だ。政界は寸前暗黒が常だが、それにだけこだわっては政局を読むことはできない。
 ◎俳談
【月並み句】
 句会で余りにもありふれた句を見るとつい「当たり前田のクラッカー」と言ってしまう。例えば
顔の汗目に入りたる炎暑かな
などという句が出れば、「クラッカー」なのだ。もともと眼に入るのは顔の汗であって足の汗ではない。おまけに「汗」と「炎暑」で夏の季語を二つも使っている。当たり前の上に季重なりだ。
 これほどひどくなくても、余りにもありふれたことを詠む例が多い。子規は天保時代以降の俳句を「月並み」と軽蔑した。天保は1830年から1844年までだ。芭蕉が死んだのが1694年だから140年もたっている。芭蕉の打ち立てた蕉風俳句はさび・しおり・細み・軽みを重んじるとともに、形式は必ずしも古式に従わず、余情を含んだ匂付(においづけ)を尊重するなどの傾向を有した。
 しかし、余りに足跡が偉大でありすぎて、猿まねが横行して、蕉風とは似て非なる俳句ばかりとなってしまった。明治になって子規が登場するまではほとんどが月並み句であったのだ。子規は俗悪、低調、陳腐な句を指して月並みと述べたのである。子規と親しい漱石も月並みを「ありふれた事、普通な事、陳腐な事」と解釈している。
 要するに発想が大切なのだ。「顔の汗が目に入る」では月並みの極致なのだ。飛躍する発想に心がけなければ上達はおぼつかない。「海」といえば「白帆」、「空」といえば「入道雲」、「白日傘」といえば「美人」などの発想をやめることだ。
冷房を贅沢として老いるかな 読売俳壇一席

◎蓮舫も大災害予想の夜に「乾杯!」

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◎蓮舫も大災害予想の夜に「乾杯!」
 参院立憲民主党幹事長蓮舫も朝日も自ら反省すべきではないか。蓮舫は問題として安倍を批判するが、自分も5日夜に酒席のパーティーに出ていたではないか。朝日、蓮舫は気象庁により広範囲での豪雨が予想されたにもかかわらず、首相・安倍晋三以下自民党幹部が酒席を共にしていたと非難がましく取り上げているが、問題の5日夜の段階で西日本の災害を予測できた人間が1人でもいたかということだ。これだけの被害が予想されていたら安倍が酒席に臨席した可能性はないのだ。蓮舫も朝日も「人のふり見てわがふり直せ」と言いたい。ブーメラン返しとはこのことだ。
 朝日は他人を非難するなら、まず自らの判断力の欠如を反省すべきだ。6日の朝刊紙面を見れば、大被害の予想など全く出ていなかった。同日のトップの見出しは「東京医大理事長が不正合格決定」であり、わずかに社会面で「列島各地に大雨のおそれ」とあるだけだ。それにもかかわらず12日の朝刊では、自民党幹部らが5日の会合で笑っている写真を掲載「自民懇親会、大雨予想の夜、西村氏、首相らと出席」と報じた。朝日のこの報道がトリッキーなのは、自分の判断力の欠如を棚に上げて、他人を追及する臆面のなさが露骨であることだ。
 問題はその後の官邸の動きが適切であったかどうかだが、初動から対応はぴしゃりと決まっていた。5日に関係省庁災害警戒会議、6日には官邸連絡室設置。官房長官・菅義偉が会見で「早めの避難、安全確保」を呼び掛け。7日は首相が鹿児島訪問を取りやめ、官邸で関係閣僚会議を開催。8日に非常災害対策本部を設置。9日には11日からの首相による欧州・中東訪問中止を決定。11日に首相が岡山県の被災地視察。非の打ち所のない対応をしている。自民党も派閥研修会の先送りなど自粛ムードが高まっている。
 一方蓮舫は、またまたブーメラン返しを食らっている。自分の行動を棚に上げて安倍以下の会合を「責任感が欠如しているとしか思えない」と切って捨てたのだ。しかし、自分が何をしていたかと言えば憲政記念館で開かれた手塚よしおのパーティーに出席、なんと乾杯の音頭を取っていたのだ。蓮舫理論ならば大災害の夜に乾杯とは、不謹慎の極みではないか。自らが何をしていたかは日程をみれば明らかになることであり、他人を批判する資格などない。かねてから思うのだが、これほど自らの行為を棚に上げてものを言う女も珍しい。パーティーには枝野幸雄、長妻昭、辻元清美ら党幹部も出席、杯を傾けて歓談したという。
 ◎俳談
七夕(たなばた)は新暦七月七日や月遅れの八月七日に行う所が多い。季語としては秋に属し、七夕祭(たなばたまつり)星祭(ほしまつり)星合(ほしあい) 星の恋(ほしのこい)牽牛(けんぎゅう) 織女(しょくじょ) 彦星(ひこぼし) 織姫(おりひめ)願の糸(ねがいのいと)などがある。最後の願の糸とは、七夕の笹竹に短冊を結びつけることを指す。高浜虚子が
汝が為の願の糸と誰か知る
と詠んでいる。ひそかに恋の成就を祈ったものであろう。
 1950年刊行された 石田波郷の句集「惜命(しゃくみょう)」は、子規を先駆とする闘病俳句の最高傑作とされる。波郷が七夕を詠むと
七夕竹惜命の文字隠れなし
惜命忌は波郷の忌日を指す。子規は
うれしさや七夕竹の中を行く
と詠んだ。無邪気な子供のような子規の姿が彷彿(ほうふつ)としてくる。
  万葉集には130首以上の「七夕」の歌が詠まれている。柿本人麻呂は
天の川楫(かじ)の音(ね)聞こゆ彦星と織女(たなばたつめ)の今宵逢ふらしも
と詠んでいる。万葉の時代には天の川から楫すなわち艪(ろ)を漕ぐ音が聞こえたのであろう。
七夕を詠むのは何と言っても恋と関連づけることであろう。
七夕のをんな心を文字にせず   杉の子

◎安倍一強にないないづくしの候補ら

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◎安倍一強にないないづくしの候補ら
 石破も打つ手なしのの苦衷
 宮本武蔵の決闘伝説のようで、初めから勝負が分かっている果たし合いが行われようとしている。9月の自民党総裁選である。どこか首相・安倍晋三に隙がないかと鵜の目鷹の目で探してみるが、はっきり言って兎の毛で突くほどの隙もない。だからときの声を上げる元幹事長・石破茂や総務相・野田聖子も、横綱にふんどし担ぎが群がるような感じであり、岸田文雄に至っては土俵に上がるのさえちゅうちょしている。はっきりいって50数年政局一筋で観察してきて、これほど簡単に見通せる総裁選も珍しい。だから面白くないが、筆者としては正直に書くしかない。
 豪雨被害優先は当然で、政局は休戦の状態だが、反安倍に凝り固まったような民放テレビ出演などでホットなのは石破だ。8日のTBS「時事放談」では、昔の親分の渡辺美智雄の言葉を引用して、出馬の弁をまくし立てた。石破によれば渡辺は「政治とは勇気と真心を持って真実を語ること」と述べていたそうで、石破はこれを踏襲するのだそうだ。踏襲すれば「国民に分かったもらえる」のだそうだ。この発言から分かることは石破は「国民」に照準を合わせているのであって、国会議員は二の次なのである。石破戦略は、今後党員票獲得に向けて発言を強め、その“効果”を背景に、国会議員票を動かそうとしているかのようである。
 石破のこの戦略は12年の自民党総裁選で石破が地方票で勝って、安倍の心胆を寒からしめたことが経験則として根強く存在する。しかし、12年の総裁選は安倍が首相になる前であり、今回の総裁選で同様の地方票が出るかというと甘くない。首相になった安倍を地方組織といえども敵に回せばどうなるかは自明の理であり、安倍側に油断のない限り、勝てっこない石破に投ずる地方票は激減することは確実だ。
 それでは国会議員票はどうか。まず国会議員の心理を読めば、3選確実の現職首相をさておいて、誰がみても敗北する石破に自らの“身命”をなげうって投票するケースが大量に生ずるだろうか。石破支持は、今後3年間の“冷や飯”につながりかねないのである。議員は陳情などで選挙区とつながっているのであり、陳情の効果がない議員からは票が逃げるのが実情だ。加えて、石破派なるものの実態がどうも弱々しいのだ。2015年に旗揚げしたときは、石破を含めて20人であったが、それ以来増えていないのである。立候補するには本人を除いて20人の推薦人が必要だが、誰か派閥以外から引っ張り込まないと立候補できない。その注目の「誰か」のなまえがなかなか出てこないのである。
 自民党幹部は「石破さんのないないづくしはきりがない」と揶揄しているが、そのないないづくしとは「カネがない。面倒をみない。閣僚や党役員のポストを取ってこない」のだそうだ。石破のただ一つの期待は筆頭副幹事長小泉進次郎の支持だ。小泉はこのところ反安倍色を強めており、その発言も民放テレビで頻繁に取り上げられている。新潟知事選で党本部が応援を依頼しても、独自路線を行く小泉は応じなかった。石破派は、この小泉を抱き込んで気勢を上げたいのだ。これを察知した安倍陣営は、官房長官・菅義偉が小泉と会談、言動に気をつけた方がよいと忠告している。
 一方、野田聖子も口だけはやる気十分だが、立候補できるかどうかも危うい。危ういと言うよりできない公算の方が強い。とても推薦人20人が集まるような雰囲気ではないのだ。本人は「安倍さんとの約束は大臣の職を務め上げることだ」と言うかと思えば「独自の政策を7月の終わりか8月には発表する」と立候補に意欲を見せたり、大きくぶれている。どうも器ではないような気がする。
 岸田は主戦論者から「いつまでハムレットをやっているのか」とじれる声が出始めているが、まだ悩んでいるようだ。岸田はかつて「熟柿が落ちるのを待っていられるほど世の中は甘くはない。ただ戦う以上は勝たねばならない」と“名言”を述べている。その“ハムレット路線”を打ち消すために「派閥のメンバーの意見を聞かせてもらいつつ最後は私が判断する」と言明しているが、このような優柔不断の背景には、安倍からの禅譲を期待する心理状況が垣間見える。所属する池田勇人以来の名門派閥宏池会は、2000年の「加藤の乱」でみそを付けて分裂。以来首相を輩出することなく、今日に至っている。ただ3年後のポスト安倍を見渡したところ、やっと“本命”の呼び声がかかりそうな気配となって来ている。ここは安倍に協力して立候補せず、次を狙うのが常道であるかのように見える。 
◎俳談
【一茶のリフレイン】
 一茶はリフレインの名手である。ただでさえ短い俳句の中で言葉を繰り返すのだから無駄のように見えるが、当たるとリフレインほど訴求力のある俳句はなくなる。一茶はかなりの確率で当てているのである。まず人口に膾炙(かいしゃ)した句は
やれ打つな蝿が手をする足をする
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
の二句であろう。「する」を重ねることでハエの情景がクローズアップで見えてくる。「そこのけ」の繰り返しは、威張っている武士階級を茶化して見事だ。
一つ蚊のだまってしくりしくりかな
もちろん蚊は刺しますと言って刺さない。黙って刺すが、しくりしくりであちこち刺された様子が浮かぶ。
千の蟻一匹頭痛の蟻がいる 東京俳壇入選
庭で蟻を見ていて直感であの蟻は頭痛に違いないと思った。
鳧(けり)の子のけりつと鳴ける日暮かな 東京俳壇入選
本当に鳧は「けりっ」と鳴くのだ。だから鳧という名が付いたに違いない。
ときめきてすぐあきらめて石鹼玉 読売俳壇1席
日の落ちてとっぷり暮れて十三夜 産経俳壇入選
リフレインではないが「て」という助詞を二度利かせることによってリフレイン効果とリズム感を出した。これも一種のリフレインだろう。

◎米に北の「非核化」に対する懐疑論



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◎米に北の「非核化」に対する懐疑論
  ポンペオ訪朝で確認、仕切り直しか
 どうもおかしいと思っていたら、米大統領トランプと北朝鮮労働党委員長金正恩の米朝首脳会談での非核化合意は、危うい土台の上に築かれた砂上の楼閣であった可能性が強まっている。米国内で北朝鮮の非核化の意思を疑問視する報道が相次いでいるのだ。トランプも気まずいのか、国務長官ポンペオを5日北朝鮮に派遣する。この訪朝は一種の仕切り直し的な色彩を濃くしている。ポンペオは帰途日本に立ち寄り首相・安倍晋三や外相河野太郎と会談し、日米韓外相会談も開催する。
 歴史的に米国は過去二人の大統領が、北朝鮮に非核化でだまされており、6月の会談も、疑問視する見方が強かった。合意された包括的文書では、トランプが北朝鮮に体制保証を約束する一方、金正恩は朝鮮半島の「完全な非核化」にむけて、断固として取り組むことを確認している。今回はその合意の土台が、早くもぐらつき始めているのである。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日の社説や記事で、米朝首脳会談の本質を暴露して、警告している。同紙は米ワシントンのシンクタンク、スティムソン・センターの専門家の分析によると、寧辺核施設のプルトニウム生産炉の冷却システムが改修されているという。別の建物の屋根にある汚れは、遠心分離器を使って兵器級の濃縮ウランが生産されていることをうかがわせるという。さらに咸興(ハムフン)市にある主要ミサイル製造拠点の大幅な拡張工事を完了させつつあることも分かった。新たな衛星写真で製造拠点を検証した専門家らが明らかにしたという。この拠点では日本などアジア圏に展開する米軍に素早く核攻撃をしかけられる固形燃料型の弾道ミサイルが作られている。また米本土も射程圏内に入る長距離ミサイルの弾頭向けに、再突入体も製造されているという。北朝鮮はミサイル発射や核実験を中止したが、大量破壊兵器を造る能力は維持しており、核開発プログラムを継続させていることが明白となったのだ。
 こうした状況について当初「北朝鮮の脅威はもうない」と断言したトランプは、この発言を修正しはじめた。トランプは議会に送った文書で「朝鮮半島での兵器に使用可能な核分裂物質の拡散の現実とリスク、および北朝鮮政府の行動と方針は、米国の安全保障、外交、経済に引き続き異常で並外れた脅威をもたらしている」として、元大統領ジョージ・W・ブッシュが始めた経済制裁を延長すると宣言したのだ。これはトランプが北朝鮮の非核化の詳細は未定であり今後の交渉で決めなければならないという判断に戻ったことを意味する。国務長官ポンペオの極東への派遣もその一環であろう。
   米大統領報道官サンダースの発表に寄れば、ポンペオは5日に北朝鮮訪問に出発する。平壌到着は6日の予定。ポンペオの訪朝は6月12日の米朝首脳会談後初めてで、通算3回目となる。ポンペオは過去2回と同様に金正恩と会談する見通し。首脳会談で合意された「完全な非核化」の具体的手順について詰めの協議をする。ポンペオはその後、7~8日に初来日し金正恩との会談内容を日本政府に報告する。一方、韓国外務省は4日、外相康京和が8日に訪日すると発表した。東京で開かれる日米韓、日韓、米韓の各外相会談に出席する予定だ。
 米国はできれば「完全な非核化」へのタイムスケジュールを確認したい方針だが、金正恩がやすやすと応じるかどうかは、予断を許さない。ポンペオも6月下旬に米メディアに工程表の作成は時期早々との判断を示している。こうした情勢を反映して、国務省報道官ナウアートは3日「交渉の予定表を作るつもりはない」と言明、具体的な期限にこだわらない方針だ。一方で、金正恩には常に中国国家主席習近平の影がつきまとっており、最近3回の会談で、金正恩は習近平に“教育的指導”を受けている感じが濃厚だ。中国にとって北の核保有は日米同盟や米韓同盟への牽制となる可能性があるからだ。朝鮮半島をめぐる極東情勢は依然として大国の利害や思惑が交錯する場であり続けるのだ。さっそく朝日新聞などは、政府が国内東西2個所に導入を進めている陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」のレーダー購入に反対の社説を展開している。その理由として朝鮮半島情勢が緩和の流れに入ったことを挙げているが、これはまさに国防の素人論議だ。国家の防衛は普段から二重三重の体制を確立してこそ、仮想敵の戦意をなくすことが可能なのである。
◎俳談
【老犬】
老犬の盲(め)しひゆくらし冬の山 産経俳壇入選
 どうも飼っているホワイトテリアが目が見えなくなったり、耳が遠くなったりしているらしい。大声で怒鳴るように呼ばないと顔を上げない。しかし、めしをやる食器の音だけは聞き逃さない。ことりと音を立てただけですぐに起きてくる。食い意地だけは張っている。掲句は季語の冬の山と目が見えなくなりつつある老犬を響かせたものだが、一般の人には何で冬の山か分からないだろう。それはこのエッセイを読んでいる内に分かるようになる。季語は俳句の要諦だ。
 食事も亭主は粗食なのに、犬は牛刺しだ。牛刺しをやるようになってから、胆石の痛みも起きなくなったようだ。ドッグフードがいかに駄目かの証明となった。犬の牛刺しを食べたくなって、こっそり冷蔵庫を開けてつまむと、結構いける。ビールのつまみにいい。犬の食事を盗み食いするようになってはおしまいだが、今度女房の留守に盛大にやろう。犬めにはアジの頭しかやらない。
初嵐犬吠えカラス横っ飛び 東京俳壇入選

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