So-net無料ブログ作成

◎俳談

◎俳談
【オタマジャクシ】
蝌蚪(かと)入れてペットボトルの黒くなる 東京俳壇入選
 蝌蚪はおたまじゃくし。最近は子どもの自由な遊びが珍しくなった。昔は一日中おたまじゃくし取りやザリガニ釣りに夢中になったものだ。最近森でそんな子にお目にかかった。飲み干したペットボトルにオタマジャクシをいっぱい入れて歩いていた。顔は日に焼けて、たくましさを感じた。掲句はその驚きをそのまま詠んだ。子どものころ川でシジミ取りに夢中になって、Tシャツの端を結んで袋にして、担いで帰ったこともあった。
空蝉(うつせみ)を付ければ泣いて取れば泣く 産経俳壇2席
 空蝉は蟬の脱殻。子どもの仕草を観察すれば俳句の題材には事欠かない。子どもは軟弱に育ててはいけない。

◎総選挙「小池失速」を軸に展開

DSCN6239_00012p.jpg

◎総選挙「小池失速」を軸に展開
  自公の過半数が見えてきた
 「コイケノミクス」は「小池のミス」に
 どうしてこう予想が当たるかといえば「頭がいいからだ」などというと、うぬぼれになるから、「動物勘が鋭いのだ」と言っておこう。筆者が小池新党について「早くも失速感」と報じたのは3日だ。9日になって読売がやっと追いつき「希望失速」。産経も「期待値に陰り」だそうだ。これくらいの政局は55年もやっているとすぐに読める。今日は公示日だから、22日の開票日までに失速は深まりこそすれ挽回することはないだろう。なぜなら、希望の党には致命的とも言える欠陥があるからだ。それは有権者欺瞞の構図だ。その最たるものは安保法制反対のプラカードをついせんだってまで掲げてデモをしていた革新系衆院議員を安保賛成の“踏み絵”をして入党させて保守新党を形成したという愚挙だ。日本の政治史上に残る前代未聞・驚天動地の数合わせであり、これが多くの国民のひんしゅくを買い始めたのだ。有権者を馬鹿にするのも休み休みにせよと言いたい。
 小池百合子の度しがたい権力欲は恥も外聞もかなぐり捨てて、議席を確保し、何が何でも安倍政権を覆したいという、一種の“民主主義クーデター”ともいえる側面がある。まるで徳川幕藩体制を覆そうとした由井正雪の乱だ。歌舞伎で、お堀の深さを石を投げて測った丸橋忠弥はさしずめ前原忠弥だ。石が底に当たる音から深さを測ったが、今度の堀は深くて音がしないのだ。そこには系統だった政策などなく、あるのは野望と政局のみである。高々と「コイケノミクス」として掲げるその政策の「消費税凍結、原発ゼロ」には、大衆に迎合するポピュリズムのみが存在する。原発ゼロで東京都の電力はまかないきれるのか。消費税凍結で国家の財政は維持出来るのか。小池にとってはそんなことはどうでもよい。議席を取って政権を覆し、自分の息のかかった者を担いで首相にして、裏で政権を牛耳ることだけが真の狙いだ。しかし、「コイケノミクス」はやがて「小池のミス」として嘲笑の対象になるだろう。
 小池の判断ミスはかっての福田赳夫の判断ミスと似ている。再選に臨むに当たって「全国津々浦々で『福田さん引き続きやってくれ』と言う声が満ちている。福田再選は天の声だ」と述べたものだが、予備選に敗退。「天の声にも変な声がたまにはある」とぼやいたものだ。小池も「全国津々浦々」と言う言葉をよく使うが、東京ばかりか地方の方がもっと冷めていることに気付かない。
 おまけに小池は、例えば自民党内反主流の石破茂の選挙区に候補を立てないなど、見え透いた自民党分断作戦も行った。石破にしてみれば悪い感じはしないだろうが、最近では小池の舟が「沈む泥舟」と分かって来て、後ずさりし始めた。石破の出番は自公が過半数割れした場合に、野党からの甘言に乗って自民党を割るケースだが、その気配はみられない。かって自民党を離れて辛酸をなめ、こりごりしたといわれており、慎重だ。田中角栄は中川一郎の立候補を評して「池から飛び跳ねた鯉は地面に落ちて干物になる。鯉の干物など誰も食わない」と述べたものだが、小池の鯉も跳ねまくっているからやがて地面に落ちかねない。
 さすがのテレビのコメンテーター達もリベラル丸出しの伊藤惇夫が最初は小池の立候補の可能性を「78%」と述べていたが、そのうちに「50%」になり、9日には「0%ではない」とまでに変節した。口から出任せのトーク番組の質の低さを如実に物語るものであり、いまや同番組がオオカミ少年となって邪道を歩いていることに視聴者は気付かなければならない。コメンテーターらの口からようやく「負け」の言葉が漏れはじめた。
 こうして大きな流れは「小池失速」を軸に展開しそうな雲行きとなって来ているが、読売の世論調査でもこの数字は如実に表れてきている。衆院比例選の投票先は、自民党32%でトップ。希望の党は13%で6ポイント下がった。重要なことは「下がった」ことなのである。有権者が気付きはじめたことを意味する。立憲民主党が7%で続いた。次いで公明党5%(前回6%)、共産党4%(同5%)、日本維新の会3%(同2%)などの順だ。希望の党に「期待する」は36%で、「期待しない」の58%を下回った。枝野幸男らが結成した立憲民主党に「期待する」は、全体の28%で、「期待しない」が64%に上った。小池が希望の党の代表を務めていることについては、「都知事の仕事に専念すべきだ」が71%(前回62%)に上昇した。朝日の調査もほぼ同様の傾向を示している。
 一方首相・安倍晋三は8日の日本記者クラブとの会見で勝敗ラインを「自公で過半数(233議席)」と設定した。「50議席減が退陣の一つのメドではないか」と問われた安倍は、「過半数を維持すれば、政権を継続していく。世界中そうだ。自公で過半数を追いかけて戦っている」と明確に否定した。これは自公は解散時に323議席あるから、両党で90議席近く減らしても続投できるとの認識を示したものだ。自民党内は政権を維持出来た場合には、議席数にかかわらず、安倍首班で行く流れが大勢だろうと思う。政権を維持したのに首相をひきづり降ろしたケースはない。来年9月の総裁選への動きは出るだろうが、それも獲得した数による。一にかかって政局の安定度は自公の獲得数による。街頭演説や党首討論で安倍は“衝突回避作戦”を展開しているが、大音響でがなり立てて選挙妨害をする左翼勢力の挑発に乗って誤解を生じさせた都議選の二の舞を避ける作戦で、巧妙だ。それにしても選挙妨害を当局が取り締まらないのはおかしい。問題があるなら法改正してでも取り締まるべきだ。