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◎俳談

◎俳談
【帰省の句】
帰省子の峠越えれば母の待つ 毎日俳談入選
 帰省子は帰省する者。帰省は普通旧盆の休みに行われる。俳句の世界では旧盆は秋に入るが、帰省は夏の季語である。俳句では正月の帰省には使わない。正月の帰省には里帰りなどを使い、別に季語をたてる。まだ母が若く、筆者が幼かったころ、実家が近づくと母の足が速くなり、ついて行くのが大変だったことを思い出す。帰省の句のバリエーションはいくらでもある。今は帰省を受ける側だ。家には老犬がいて、子の帰省を喜ぶ。
帰省子に尾を振る力残りをり 杉の子
帰省子は近道を知っているから、裏木戸を開けて入ってくる。
裏木戸を開けて帰省子戻りけり 日経俳談入選

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