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◎俳談

◎俳談
【カワセミ】
翡翠の阿修羅の如く狩りにけり NHKフォト俳句特選 
 翡翠の日本画は多くの画家が描いているが、20年間もひたすら翡翠を撮りつづけているとどんな名画でも難点があるのに気付く。どこか実際と違うのである。姿勢も違う、飛ぶ姿も違う。昔の画家が精密に描けるのは、鳥刺しから買って描いたためと言われる。鳥刺しとは江戸時代鷹匠の下で鷹の絵となる小鳥を捕る職業の者。従って生きた翡翠を描いていないのだ。ましてや水中の翡翠の姿など想像もつかなかったであろう。筆者はどうしても水中の写真を撮りたくて、一計を案じて撮影に成功した。恐らく北斎なら飛び付いて描いた垂涎の姿であろう。デジタルで見る画像は悪鬼そのものであった。最初は<翡翠の悪鬼の如く狩りにけり>とやったが、悪鬼よりも阿修羅の方が恐ろしさを感じると推敲した。