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◎俳談 

◎俳談
【芭蕉のDNAを継ぐ】
室蘭発直江津航路大銀河 産経俳壇2席
 <荒海や佐渡に横たふ天の川>は人口に膾炙(かいしゃ)した芭蕉の句だ。芭蕉が荒海という日本海を天の川に結びつけた結果、銀河と言えば日本海ということになった。この芭蕉のDNAは現代の俳人に心にもしっかりと植え付けられている。従って日本海と銀河と聞けばプロの俳人は「ぼー」となってしまうのだ。そこを狙って投句すると良く当たる。掲句は日本海航路のフェリーで作った。確かに満天の星空であった。全部漢字にしたのは漢詩の効果を狙った。しかし下手にやると名詞ばかりの3段切れとなってリズムを壊す。掲句の場合「発」の一字で中7以下がスムーズに働いた。懲りずにやったのが
弔問の羽越本線大銀河  月刊俳句入選
新潟と銀河は入選を稼げる。

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