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◎俳談

◎俳談
【頭脳の引き出しからひねり出す】
何処より旅せる虫やフェリーの夜 産経俳壇1席
 昔学生時代に、室蘭発の直江津航路に乗ったら、満天の星。ベンチに座ると何とコオロギが鳴いていた。どこからこの大きなフェリーに乗り込んだのだろうか。何とも言えない寂寞感で胸が一杯になった。半世紀後にその寂寞感がわき起こり、一句となった。年を重ねると言うことは得である。現場を見ずとも、分かる事が多い。経験が積み重なって頭脳の引き出しを形作っているのだ。訓練すればパソコンの検索と同じで言葉の一つ二つのヒントで目的の感情を引き出せる。