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◎俳談

◎俳談
【意外性】
トレーラー降りしは女黄鶺鴒 俳句朝日入選
 あっと驚くものをそのまま詠むのも俳句の修業方法だ。掲句は
トレーラーの運転席からうら若き女性が降りてきたのを見て作った。季語の黄鶺鴒(キセキレイ)は秋の季語。若い女性と良く響くので使った。あらゆる事象を即座に俳句に写し取る技術を身につけることは簡単だ。毎朝10句作れば良い。
 国境のトンネル戻り小春かな NHK俳壇入選
猛吹雪の新潟から湯沢町を経て清水トンネルを抜けると、そこは小春日であった。川端康成の「雪国」の全く逆であった。その意外性を一句にした。日本人なら「国境の長いトンネル」と聞いただけで「雪国」を思い出し、また詩情を感ずる。掲句はその日本人共通の感性にあえて軸足を置いた。康成の作った心情を借用したのだ。