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◎俳談

◎俳談
【世界一の短詞に含まれる大きなもの】
子の腹に鉄棒の錆梅雨晴間 小澤
掲句で浮かぶ情景は紛れもなく鉄棒の練習をしている子どもの姿である。逆上がりの練習であるが、逆上がりという言葉は使っていない。「鉄棒」と「子の腹」ですべてを物語らさせている。「梅雨晴れ間」は夏の季語である。長雨で錆がついているのに、晴れたから「鉄棒やろう」と誘い合って校庭に出た姿だ。たった五七五の中身を語ればこれだけで120字となる。世界一の短詞に語らせれば、泉の如く解釈が湧く。芭蕉の俳句なら長編小説でも書ける。それが俳句の神髄だ。