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◎俳談

◎俳談
【オタマジャクシ】
蝌蚪(かと)入れてペットボトルの黒くなる 東京俳壇入選
 蝌蚪はおたまじゃくし。最近は子どもの自由な遊びが珍しくなった。昔は一日中おたまじゃくし取りやザリガニ釣りに夢中になったものだ。最近森でそんな子にお目にかかった。飲み干したペットボトルにオタマジャクシをいっぱい入れて歩いていた。顔は日に焼けて、たくましさを感じた。掲句はその驚きをそのまま詠んだ。子どものころ川でシジミ取りに夢中になって、Tシャツの端を結んで袋にして、担いで帰ったこともあった。
空蝉(うつせみ)を付ければ泣いて取れば泣く 産経俳壇2席
 空蝉は蟬の脱殻。子どもの仕草を観察すれば俳句の題材には事欠かない。子どもは軟弱に育ててはいけない。

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