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◎俳談

◎俳談
【見る・聞く・思ふは使わない】
地下鉄の出口夕立真つ盛り 毎日俳談入選
 例外はあるがまず「見る・聞く・思ふ」は言い回しがくどくなる。初心者はどうしても入れたがるが、間違いだ。例えば掲句を<地下鉄の出口を見れば夕立かな>としたら、確実に入選しない。わざわざ「見る」などという言葉はいれる必要がない。入れなくても意味は通ずるからだ。
 例えば<秋の日の煌(きら)めく如き窓辺見る>は<秋の日の煌めく如き窓辺かな>に。
<荒梅雨や全員無事のニュース聞く>は<荒梅雨や全員無事のニュースかな>に。
<あひ傘のうれしと思ふ梅雨の街>は<あひ傘のうれしや梅雨の交差点>にすべきである。要するに「見る・聞く・思ふ」を使うと回りくどくなるのだ。五七五の短詩の中に無駄な言葉は絶対に入れてはならない。あひ傘とは相合い傘のこと。