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◎俳談

◎俳談
【難しい漢字】
孑孑を食べる仕事の金魚かな 読売俳壇3席
 孑孑を読める人はきっと俳人であろう。ぼうふらだ。俳句には難しい漢字が出てくるが無理に使用する必要は無い。漢字は少ないほど俳句らしい。しかし孑孑にユーモアを感じたら使えば良い。
花街の昼は鬼灯鳴らすかな 杉の子
 鬼灯(ほおずき)も難しい部類だが、赤提灯の花街とは文字が響き合う。永井荷風の世界だ。
 昔は記者家業で忙しかった。
歯を磨きながら薔薇(ばら)見て出勤す 東京俳談入選
 という日日であったが、いまは退職して出勤はない。しかし、今は日日の原稿書きで頭がいっぱい。材料があるときはいいが、ないときは七転八倒だ。
今日もまた筋書きなしの心太    杉の子
 心太はところてん。昔からところてんの材料であるテングサの異称を心太(こころぶと)と称した。これから派生したのだろう。
注文の二転三転心太
 そば屋の注文は店に入る前から決めよう。

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