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◎俳談

◎俳談
【遊びせんとや】
 遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。平安時代末期に後白河法皇が編んだ『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)にある有名な歌謡である。後白河法皇は少年のころから、今様と呼ばれる歌謡を好んだ。歌の上手を召して多くの歌謡を知ったが、死後それらが伝わらなくなることを惜しみ、書き留めて本にしたものだ。
 筆者は自慢ではないが生粋の仕事人間だ。しかし仕事をしながら常に「遊び」を考えている。遊びがない人生などあり得ない。その遊びは一貫して写真撮影だ。それもカワセミ撮影が主だ。カワセミとの瞬時の勝負が、たまらない快感を脳にもたらす。アドレナリンで脳がいっぱいになる。カワセミが撮れれば、街のスナップショットの瞬間などはわけなく切り取れる。とりわけ狙っているのはカワセミのホバリングだ。ホバリングの写真が一番難しい。いつどこでやるか分からないし、一秒の勝負だ。
翡翠(かわせみ)の遊びせんとや生まれける 杉の子


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