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◎俳談

◎俳談
 【歴史を詠む】
◆蝸牛(かたつむり)駆け込み寺を守るなり 毎日俳談2席
  鎌倉東慶寺の山門に蝸牛がいた。東慶寺はかつては女人救済の縁切り寺であった。江戸時代、離婚請求権は夫の側にしか認められていなかったが、夫と縁を切りたい女性は、当寺で3年の間修行をすれば離婚が認められたという。「縁切寺法」という制度があったのだ。江戸からひっきりなしに女性が東慶寺を目指したという。
  その歴史を知ってか知らずか、蝸牛は寺を守るようにじっとしていた。今の駆け込み寺は明るい。アベックで一杯だ。
 ◆山笑ふ縁切り寺で手をつなぎ 杉の子


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