★俳談
◎選句能力
春風に乗りたるごとく配達す
先に「俳句は多作」と指摘したが問題はその後だ。作ってしまった駄句の山を前にして、何を選ぶかが問われるようになる。自作の句の中にダイヤモンドが入っているかも知れないが、それを見極める能力がないのでは、それこそ宝の持ち腐れとなる。その能力をいかにつけるかだ。
それには新聞の俳壇でも、古今の俳人の作でもよい、秀句を絶えず読み砕き、感性の中に埋め込むことだ。そうすれば自ずと選句の基準が脳内に形作られる。作句能力に劣らぬ選句能力が身につけば、鬼に金棒となる。
2013-04-04 07:01
nice!(0)